top of page

プレゼン添削(構成):映像制作

  • 執筆者の写真: Miyu Hosokawa
    Miyu Hosokawa
  • 2 日前
  • 読了時間: 8分

はぁっ・・・はぁっ・・・


僕の情熱はこんなんじゃない!!あれ?そういえば、今回のプレゼンで何を言おうとしたんだっけ?


そんな経験が誰もがあるでしょう。

今回は、熱いパッションが原因で、テーマが結びつかない問題について考えていきましょう。


特にBNIでメインプレゼンテーション及び、マーケティングが苦手なメンバー必見です。

※ダメなものを「素敵〜!」なんて言っても仕方がないので、辛口講評します。



プレゼン添削(Before)



今回はYouTubeからの問い合わせを増やすならこの会社。

株式会社スズナルのプレゼン添削です。


原稿ベースで制作しました。


スズナルは総チャンネル登録者数70万人、銀の盾を2枚持つYouTuber出身の

YouTubeで集客を伸ばす専門のコンサルティング会社です。


ビジネスにおいて重要なのは、見込み客をファンにさせて、教育を行い、実際に「体験」してもらうこと。


スズナルは単なるYouTube運用会社ではありません。

綿密なYouTube調査に基づき、収益化するための動線設計をしてくれます。


今回のプレゼンはストーリー仕立て。

テーマはYouTube集客×エンタメ。


しかし、実際にはパワーワードが乱立しすぎていて、頭に入ってきませんね。



プレゼン添削(After)




デザインは以前のものをベースに、トーンマナーを調整しています。


今回の問題点は主に3つ。


・パワーワードが群雄割拠していて、乱世になっている

・各章が孤立している

・伏線が皆無


特に、伏線がいないことで各章が孤立しています。

パワーワード戦国時代をどうやって天下統一し、テーマに沿ったプレゼンにするのかを解説していきましょう。



あなたのメインプレゼンは、20分後に42%忘れる


その前に。

プレゼンが終盤に行くまで、結論がわからないまま進行してしまいます。


ハロー、ブランディングコンサルの細川。

ハンニバルが好きすぎて、だいちゅき★

さて。弊社の事業は営業企画資料の……(9分後)……ご紹介いただきたい方は⚫︎⚫︎です!


最初に言えよ!


ドイツの心理学者エビングハウスによれば、人は覚えた内容を1時間後に50%以上忘れてしまいます。


20分後には42% 1時間後には56% 1日後には74%忘れてしまいます。


Justiceの定例会では8:10頃にメインプレゼンが終わるので、8:30の定例会が終わるまでにメインプレゼンの42%を忘れることになります。


なので、覚えていてもらうためにテーマを繰り返しましょう。



会社の理念とテーマは対立する


プレゼンではあなたが事業にかける情熱を話す必要があります。

しかし、その情熱がテーマと結びつけるのは難しい。


なぜならば、会社のコンセプトとプレゼンのテーマは独立した要素。

対立しやすいのです。


おっす!オラ細川!3分3秒3行の掴みに特化したブランディングコンサル!

何百時間、何千時間かけても、「興味を持たれなければ」ゴミ箱のチラシと同じ!


だから、あなたは営業に失敗するの。


いかがでしょうか?

わざと結びつかないよう書いていますが、スズナルのプレゼンはまさにこれでした。


・1事業者1ユーチューブ

・YouTubeは動画のHPであるからして、持つべき


エンタメが入る余地はありません。

何故なら、「1事業者、1ユーチューブ」「YouTubeは動画のHP」がかなり強い概念だからです。


しかし、今回のテーマはエンタメ。


スズナルが言おうとしていることは分かる。

なので、「エンタメ」が成立するようにテコ入れしていきます。


すなわち、伏線を仕込んでいきます。



伏線は各章の終わりに必ず入れる


今回のプレゼンのサブテーマは、全ての事業、全ての人生はエンターテイメント、だからこそyoutubeをやるべしです。


①伏線を入れる

プレゼンの構成は「自己紹介→業界の問題→強み→事例→クロージング」で進行していきます。

なので、各パートに「エンタメ」を仕込むイメージです。

例えば、自己紹介パートの場合はこんな感じ。


【自己紹介(Before)】

・経歴、仕事内容、理念を簡潔に

・平凡な人生からの転落

・YouTubeとの出会い

・銀の盾、2000万円売り上げ

・60代マダム、60万売り上げたトレーナーの運用


【自己紹介(After)】

・経歴、仕事内容、理念を簡潔に

・平凡な人生からの転落

・YouTubeとの出会い

・銀の盾、2000万円売り上げ

・ノウハウをエンタメで届けることができると気づいた

・YouTubeはビジネスをファン化させるもの

・ビジネスに対してファン化させて実績が出た例



②解説


Beforeの場合、


・スズナルが何故YouTubeコンサルになったのか?

・人生のどん底に転落し、YouTubeをがむしゃらに勉強して、銀の盾を獲得。

・企業の商材を紹介して2000万円売り上げ。

・やがて他所のYouTubeチャンネルの運用を任されるようになった。


ストーリーがただ流れるだけでした。


これにテーマに沿うようにエンタメを入れていきます。

今回のプレゼンのゴールは「事業をエンタメとして発信すれば、本当にその情報が欲しい人に届く」です。


YouTubeをがむしゃらに勉強して、銀の盾を獲得までは同じ。


・エンタメを届けながら企業の商材を紹介して2000万円売り上げ。

・やがていろんなチャンネル運用を依頼されるようになった。

・YouTube運用を行う中で、ビジネスも人生もエンタメであることに気づいた。


ここからが重要です。


・サラリーマン時代、ビジネスは借金を返す手段でしかなかった。

・しかしジャパネットタカタが販売をエンタメに、NHKが教育をエンタメにしているように、あらゆる事業でも通用すると確信した

・HPが「ロジカルに説明する場」なら、youtubeは「ビジネスをファン化させる場所」

・実例

・会社のノウハウをエンタメとして発信することが、成果に直結する。あらゆるノウハウが必要な人にわくわくと一緒に届けられる。

・1事業者1YouTubeチャンネル。持つべき動画のHPだと確信


エンタメを軸に伏線を張りながら、「1事業者1YouTubeチャンネル」「動画のHP」を融合させています。


「1事業者1youtubeチャンネル」「動画のHP」はスズナルのキャッチコピーで、かなりインパクトのある概念です。


これでは、エンタメ要素は霞んでしまいます。

かといって、エンタメ要素を消してしまっては、スズナルはその辺のYouTubeコンサルの会社と変わりません。


だからこそ、各所にエンタメとして発信する気付きや、それによって売り上げた実績・経験を挟み込むのです。


さらにジャパネットタカタのような誰でも知っている例を出すことで、イメージしやすくしています。


これを各所でエンタメ要素を仕込むことで、理念とテーマが融合します。



固有名詞を減らす


テーマと理念を結合させたら最後にやることは、固有名詞を減らすこと。

せっかく融合させたのに、パワーのある固有名詞が群雄割拠していては、そちらに意識が持ってかれてしまいます。


これはWEB業界やデザイン業界、マーケティング業界で特に起きやすい!


例えば、

・60代マダムのファッションチャンネル。チャンネル登録者数8000人達成!

・シルク・ド・ソレイユの元メンバーがYouTuberになり、皇居マラソンイベント開催


強い!強すぎる!

せっかくスズナルのプレゼンを聞いても、終わる頃には「スズナルは60代マダムのファッションチャンネルとか、シルクドソレイユとかやって凄いな。で、なんだっけ?」となりかねません。


なので、減らしていきます。


具体的には、紹介する事例に寄せて、グループ化していきます。


実際にはいろんな業界を担当していますが、10分のプレゼンならば発言して欲しくない。

なぜなら、口にするとノイズになってしまうから。


かといって、どこかで情報を入れなければ、「スズナルはこの分野だけやっているんだろうな」と思われかねない。

このような場合は「あえて口だけ」にしたり「発言しないけど視覚化」したりすることでコントロールします。


そして、唯一深掘りする実績は一つに増やす。

多くても二つまで。


でも同じ業種にすることが大切です。



まとめ


もう一度、自己紹介パートのビフォー・アフターを見てみましょう。


理念:1事業者1YouTube

キラーメッセージ:YouTubeは動画のHP

テーマ:ビジネスをエンタメとして発信する


【自己紹介(Before)】

・経歴、仕事内容、理念を簡潔に

・平凡な人生からの転落

・YouTubeとの出会い

・銀の盾、2000万円売り上げ

・60代マダム、60万売り上げたトレーナーの運用


【自己紹介(After)】

・経歴、仕事内容、理念を簡潔に

・平凡な人生からの転落

・YouTubeとの出会い

・銀の盾、2000万円売り上げ

・ノウハウをエンタメで届けることができると気づいた

・YouTubeはビジネスをファン化させるもの

・ビジネスに対してファン化させて実績が出た例


ビフォーはただストーリーが流れるだけでした。

これでは各章が孤立してしまい、「エンタメ」要素が消えてしまいます。


なのでアフターでは基本的な構成は変えないものの、各ポイントに「なぜビジネスをエンタメとして発信するといいのか?」を盛り込みました。


これが伏線です。


さらに、最初の原稿では固有名詞の戦国時代を迎えていました。


・60代マダムのファッションチャンネル。チャンネル登録者数8000人達成!

・シルク・ド・ソレイユの元メンバーがYouTuberになり、皇居マラソンイベント開催

・50代美容迷子ちゃんのための、ドクターJ


これをグルーピングし、実績として紹介したい美容迷子ちゃんを軸に天下統一を果たしていきます。

そして情報を私の方でコントロールして、仕上げました。


「ストーリーはいいのになぜか点と点が繋がらないんだよなあ」と悩んでいる場合は、


・伏線が各章に張られているか?

・固有名詞とパワーワードの群雄割拠になっていないか?


を確認してみてください。

テーマとつながらない原因のほとんどは、各章に伏線がいなくて、独立しているからです。



最後に


きたるプレゼンのためにこの記事を読んでいて、「耳が痛いなあ、うちの資料も同じだなあ。でもどこをどう直せばいいのかわからないなあ」と感じたならば、それは改善余地があります。


プレゼンや営業企画資料の構成は、成約率に直結します。

一度構成を整えるだけで、ずっと使い回すことができるので、


「気合い」ではなく、再現性のある成約を目指したい方はぜひプレゼン資料や営業企画資料を見直してみてくださいい。


細川の方でもご相談承っております。

 
 
 

関連記事

すべて表示
日本酒などの伝統産業と輸出の相性が悪い話

高品質な伝統産業でも輸出は別世界。日本酒を例に、輸出で失敗しやすい3つのNGポイント「契約主体の曖昧さ・安定供給の欠如・表示対応不足」を解説。海外展開を検討する企業が陥りがちな「あるある」を解説します。

 
 
 

コメント


bottom of page