パワポの文字を削るコツ
- Miyu Hosokawa

- 2025年6月7日
- 読了時間: 4分
更新日:2025年12月29日

営業企画資料や提案書で成果が出ない原因の多くは、「情報量が多すぎること」と「削るべき情報の判断基準がないこと」にあります。
市場やターゲットを整理せずに作られた資料は、伝えたいことを盛り込みすぎた結果、伝わらなくなります。
本記事では、営業企画資料の構成設計を行う立場から、
どこまで文字を削るべきか、その適正ラインと考え方を解説します。
いつでもどこでもハンニバルゥ〜!
な、ブランディングコンサルの細川です。
営業企画資料の制作を軸に、マーケティング・販路拡大支援を行っています。
「伝えたいことが多すぎて結局何も伝わらなかった」経験は誰しもがあるでしょう。
情報量もりもり、文字がぎっしり。
読み手の眉間にシワ。
どこまで情報を削ぎ落とせば、伝わる資料になるのでしょうか?
本記事では、情報削減の適正ラインと考え方のポイントについて、国内外の資料文化の違いも交えながら解説します。
1.「伝える」と「詰め込む」は違う
よくある誤解が、「情報が多い=説得力がある」という思い込み。
しかし、資料の役割は「読み手の理解と行動を導くこと」です。
その上、受け手は忙しく、熟読できる時間は限られています。
文字が多ければ多いほど、嫌!
時間泥棒!
考えてみてください。
明日、商談する相手はその道の専門家ではありません。
「説得力がある(当社比)」情報は、受け手にとってどーーーーーでも良い!
2.日本と海外のパワポ文化の違い
日本の資料文化は、読み物として完結することが主流です。
稟議資料、社内報告、企画書など、パワポにびっしりと文章を書き込み、口頭説明なしでも理解できるように設計されます。
一方、欧米ではパワポはプレゼンテーションの補助ツールです。
スライド1枚に込める情報は、タイトルとキーワード、図や写真などに絞られ、説明は話すことで補完されます。
この違いを理解することで、「情報をどこまで削るか」の判断基準が見えてきます。
3.どれくらい削減すればよいのか?

「1スライドに1つのメッセージ」。
海外では常識です。
構成は、
・スライドタイトル:提案の要点(=見出し)
・ビジュアル要素:グラフ・図解・写真など
・テキスト:20〜40文字程度の補足文
このように1枚に詰め込む情報量を1スライド1メッセージまで削減すると、視覚的なインパクトや理解度が格段に高まります。
4.「残す情報」の選び方

単純に文字数を減らすだけでは不十分です。
大切なのは、「何を削るか」ではなく「何を残すか」。
以下の3つの観点で情報を取捨選択してみましょう。
① ゴールに直接関係するか?
全ての資料は、「相手が納得し、次のアクションに進む」ことがゴールです。
その目的に関係しない情報は、すべてカットして構いません。
② 読み手にとって新しいか?
資料に盛り込む情報は、「相手がまだ知らない事実・視点」に絞ることで、価値が生まれます。
常識や前提の繰り返しは、むしろノイズになります。
③ 口頭説明で補えるか?
「読ませる資料」と「話す資料」を分けて考えましょう。
補足情報は話しながら説明することを前提にすれば、スライドには必要最小限でOKです。
情報を削減すること、読み手の負担が減りメッセージが際立ちます。
何よりも受け手に伝わる。これが最大の効果です。
5.ブランディングと情報削減の関係

ブランドとは、「相手の記憶に残る価値」です。
そのためには、伝える情報を絞り込み、確実に印象づける必要があります。
特に、資料を通じて顧客との信頼構築を図りたいと考える場合、情報の多さよりも、「伝わること・記憶に残ること」を重視しましょう。
「情報量=価値」ではなく、「選び抜かれた情報=ブランドの質」です。
思い返してみてください。Apple製品を。
あのロゴを。デバイスのデザインを。外箱を。紙袋を。
無駄がなくてシンプルだと思いませんか?
6.まとめ

自身の営業資料を見て「文字だらけだな〜」と感じたら、情報を削りましょう!
・パワポの情報は3割〜8割削減してちょうど良い
・1枚のスライドにつき、1つのメッセージだけ
・ゴール・新規性・説明可能性の3軸で情報を精査
・資料は、「記憶に残る引き算」が鍵
「伝える力」は、引き算の力です。
資料の情報を減らすことは、あなたの情熱を強くすることにつながります。
逆に情報量が多ければ多いほど、伝わりません。
とにかく1スライドにつき1メッセージ、ゴールに直結するかどうかを基準に、リデザインしてみましょう!



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