サルでも伝わるプレゼン術
- Miyu Hosokawa

- 10月4日
- 読了時間: 5分
更新日:10月5日

皆さんはプレゼンって好きですか?
私は100人規模のプレゼンはめちゃくちゃ大好きです。
しかし、BNIメンバーが嫌がる年に1回か2回の見せ場。
すなわちメインプレゼンテーション。
資料を作っても「で?」と聞かれたり、スライドを読み上げるだけで終わってしまったり。
徹夜で準備したのに、相手に伝わらズーム無駄うちで終わるのは非常に勿体無い。
でも、プレゼンは特別な技術やセンスは必要ありません。
難しく考えるから、難しそうに感じる!
プレゼンはKISSの法則さえ覚えておけば超〜〜簡単に作ることができます。
サルでも伝わるKISSの法則

KISSとは、アメリカのビジネスでよく使われる言葉。
“Keep It Simple, Stupid” の略。
すなわち「サルでも分かるようにしろ」
「誰でも理解できるように伝えろ」という意味です。
考えみてください。明日、あなたがプレゼンする相手は専門家ではありません。
基本的に初心者です。
初心者に対して、難しい理屈や専門用語を並べたって、眠くなるだけです。
誰だって、私の専門分野である古代ローマ法と官職制度についてなんか聞きたくないでしょう?
相手はその道の専門家ではないから、発表者が思っているほど集中できません。
1分も経てばスマホの通知に意識が飛びます。
だからこそ、伝わるプレゼンには“サルでも分かる単純さ”が必要なのです。
伝えるではなく、「伝わる」

KISSの法則を意識するうえで大切なのは、「伝える」ではなく「伝わる」ことです。
多くの人が、「あれもこれも言わなきゃ、伝わらない」と勘違いしています。
でも実際には、「あれもこれも」は要りません。
プレゼンは相手の行動を変えるためのコミュニケーション。
このスライドを見た時に「受け手は感覚で理解できるか?」。
話すときは「頭にスッと入ってくるか」を意識します。
そして、必ず心がけてください。
サルでも分かるかどうか?鼻水を垂らした小学生でも理解できるかどうか?
この視点を持つことで、自然とシンプルな表現になります。
サルでも伝わるプレゼンの3原則

では、具体的にどうすればKISSの法則をプレゼンに活かせるのか?
ここでは「内容・構成・表現」の3つの観点から紹介します。
① 内容を削ぎ落とす ―「言いたいことはひとつ」に絞る
プレゼンの目的がブレると、結局どうして欲しいのかが分からなくなってしまいます。
まずは「何を伝えたいのか」を一言で言えるかどうか、書き出してみましょう。
×:宮崎県で100年以上の伝統を持つ酪農家がどんぐりを食わせて育てた和牛と、老舗のこだわり醤油の牛丼
⚪︎:うまい、安い、早い牛丼
すると、テーマから逸れた情報が自然とわかります。
伝えたいことは一つ。テーマに関係のない情報は削る。
「言わない勇気」が、KISSの第一歩です。
② 構成は「結論→理由→事例」

日本語の文章構成は起承転結が定番ですが、プレゼンでは起結・承転結が最も伝わります。
すなわち結論→理由→事例の順番です。
結論(何を伝えたいのか)
理由(なぜそう言えるのか)
事例(実際にどうなったのか)
この順番にするだけで、聞き手の理解スピードが劇的に上がります。
ビジネスだろうが、セミナーだろうが、学会だろうが「結論から話す」が鉄則。
結論を先に出して、理由と事例で裏づける。これが“シンプルな構成”です。
結論を言え!
③ 「数字」と「映像」を使って具体的に

言っていることはわかるけど、イマイチ整合性がない……というのは、HOWが欠如しているからです。
例えば、「このシステムは生産性が上がります!」よりも「このシステムは、1日の作業時間が2時間短縮できます」の方が伝わります。
「かっこいいプレゼン資料です」よりも、「3秒で強みが伝わるプレゼン資料です」の方が刺さります。
抽象的な言葉を避け、数字や目で浮かぶイメージに置き換えることがKISSの仕上げです。
ただし、具体的にしすぎると「説明」になってしまうので要注意です。
また、スライドにもKISSの法則は有効です。
1枚のスライドには1メッセージ。文字はできるだけ減らし、図解や写真を多用する。
「サルでもわかる」資料を目指すことで、結果的に誰にでも伝わるプレゼンになります。
プレゼンは「思いやり」

KISSの法則は、単に「わかりやすく話そう」という技術論ではありません。
本質は「思いやり」です。
だって、誰も古代ローマ法の話なんて聞きたくないでしょう?
相手が理解しやすいように、構成を整理する。
相手が退屈しないように、言葉を選ぶ。
相手が行動しやすいように、結論を明確にする。
つまりプレゼンとは、自社を自慢するオ⚫︎ニーではなく、相手へのプレゼントなのです。
自分がどれだけ頑張ったかではなく、相手が「理解できた」「納得できた」かが評価の基準。
その結果として、行動を引き出せれば、プレゼンは大成功です。
まとめ:一にも二にもKISS

とにかく意識することはKISS。
サルでも分かるように話せ。
その情報を話すことで、サルは理解できるか?
いや、できない。なら削れ。
結論は最初に言ったか?
最後まで出し惜しみするな。サルは寝るぞ。私も寝る。
抽象的な言葉を避けろ。数字と視覚で語れ。
誰も文字だらけのスライドは見たくないんだ。
とにかくKISS。一も二もKISS。
サルでも分かる構成。これを意識するだけで、あなたのプレゼンは驚くほど伝わります。
難しいことを難しく話すのは誰でもできます。
でも、難しいことをサルにも伝わるように話せる人こそ、本当のプロです。
テーマは何ですか?
その内容を「サルでもわかる」言葉に直してみてください。
それが、KISSの第一歩。
KISS、とにかくKISS。KISS!



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