プレゼン添削(デザイン):不動産業界
- Miyu Hosokawa

- 8月11日
- 読了時間: 4分
更新日:8月11日

はぁっ・・・はぁっ・・・
明日、プレゼンがあるっていうのに、準備終わってないよ・・・!
作ってみたけど、なんかよく分かり辛い資料になっちゃった・・・。
そんな経験が一度はあるでしょう。
今回は構成のプロによるプレゼン添削をしていきます。
特にBNIでメインプレゼンテーションが苦手なメンバー必見です。
※ダメなものを「素敵〜!」なんて言っても仕方がないので、辛口講評します。
ビフォー:株式会社エリアコンサルタント




こちらのプレゼンは株式会社エリアコンサルタントの代表によるプレゼンスライドです。
コインパーキングを筆頭とする狭小地を活用した提案をしており、地主の悩みを同社に提案すると、大体解決します。
実際に私もお世話になっております。感謝感謝です。
さて、こちらのプレゼンテーションのデザイン的な問題点は、
・デザインのトーンマナー(規則)が揃っていないこと
・溢れ出る素人感
・いっそ殺してほしい
という点です。
特に表紙〜最初の9Pは、何らかのテンプレートを使用してそれっぽく見せているものの、本編と浮いたような印象になってしまいます。
どんなに話が巧かったとしても、素人と思われても仕方がありません。
ひどい。特に代表のトークスキルが高い分、勿体無い。

とはいえ、デザインに凝りすぎて自社である程度運用できなければ意味がありません。
そこで今回の添削で目指すのは、
・デザインのトーンマナー(規則)を揃える
・自社で運用できるようなシンプルなデザインを目指す
・代表の嗜好(別名ユーミン劇場)をなるべく残す
ことです。
上記を踏まえて、デザインを整えていきます。
アフター:株式会社エリアコンサルタント



このようにシンプルなデザインでも、色使いやフォント、配置のルールを設けるだけで「みやすく伝わるデザイン」になります。
それでは、何がダメでどのように改善すればいいでしょうか?
今回はどの事業者もやりがちな、3点に絞って解説します。
テンプレートのトーンマナー(規則)を整える

トーンマナーって何ぞ?と思ったそこのあなた!
トーンマナーはデザインにおける規則のようなものです。
今回、このPowerPointの場合は規則がないので、3点だけ整えます。
・色の使いのルールを決める
・表紙に雰囲気を合わせる
・本編(右下)は上下にライン・見出し+本文。デザインに凝らない。
凝ったデザインになると、三角や円、トーンなどのおしゃれなオブジェクトが配置されます。しかし、そのようなテンプレだと自社運用する際にトーンマナーが崩れるので、限りなくシンプルにします。
シンプル・イズ・ザ・ベスト!!!
色使いのルールを決める

色使いは成約率を最大30%あげる重要な要素。
今回は青ベースのPowerPointです。
・テンプレートカラーはグラデーション青
・比較の小さい要素は薄い青
・BEFOREは濃い青
・強調やAFTERは黄色
で統一しました。
黄色がアクセントカラーですが、これは駐車場経営.jpの色に合わせています。

一般人は強調したいポイントを赤にしがちですが、反対色をアクセントカラーにするのが最も視認性が高く、ぱっと見で「ここが重要なんだな」と伝わりやすいです。
※ただし、強調したいカラーは好みにもよる。
画像をトーンマナー(規則)に合わせる

ビフォーは恐らくSNSの投稿にも使った画像をそのまま使っているのではないかと推測しています。
控えめに言ってトーンマナー(規則)に合っていないので、素人感が残ります。
なので、めんどくさくても統一しましょう。
一部の画像が編集前データがなかったので、CANVAのマジック消しゴムで文字や背景を消しました。
また、ここでもBEFOREは濃い青、AFTERや強調したい文字は黄色で統一しています。
面倒でも比較のグラフを作る

多くのプレゼンターがやりがちなのが、Excelのグラフをコピペしたり、数値を箇条書きにしたりすることです。
あくまでプレゼンや営業企画資料のスライドは「伝える」ことが目的なので、受け手ファーストでなければなりません。
特に左上のケースは破り捨てたくなります。なのでめんどくさくてもグラフを作ったり、表をスライド用に作り直したりしましょう。
その時に表の罫線を黒にすると素人丸出しなので、トーンマナー(規則)に従います。
また、受け手が知りたいのは最小値と最大値なので、それ以外の数字は省いてOKです。
※場面による
最低限トーンマナー(規則)を整えよう!

今ある資料を自分で良くしたい!場合は、最低限トーンマナー(規則)を整えましょう。
確かに画像やグラフは使いまわしたいし、かっこいいテンプレをそのまま活用したくなる気持ちはわかります。
しかし中途半端に使い回すことが素人感丸出しの中途半端感に繋がります。
まずは、トーンマナー(規則)を整えること!
・色の使いのルールを決める
・表紙に雰囲気を合わせる
・本編(右下)は上下にライン・見出し+本文。デザインに凝らない。
・グラフや表はめんどくさくても、スライドに合わせて作る
今回の添削の全文は近々公開予定です。



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