プレゼン添削(デザイン):建設業界
- Miyu Hosokawa

- 10月3日
- 読了時間: 5分
更新日:10月15日

はぁっ・・・はぁっ・・・
BNIでメインプレゼンをやれって言ってるけど、プレゼンなんかしたことないよ…!
誰に向かって訴求すればいいの?!
そんな経験が一度はあるでしょう。
今回は、自分のターゲティングから逆算して、プレゼンテーションを構築していきます。
特にBNIでメインプレゼンテーション及び、マーケティングが苦手なメンバー必見です。
※ダメなものを「素敵〜!」なんて言っても仕方がないので、辛口講評します。
プレゼン添削(Before)



今回は急な設備工事、高難易度工事といえばこの会社!
ジェニュインハウス合同会社のプレゼン添削です。
ジェニュインハウスは、もともと首都高速道路などのインフラ工事に携わっており、緻密な工期スケジュールの組み立てや現場監督を得意としています。
そのため、急遽24台の給湯器を1週間以内に交換して欲しいなどの無茶振りにも応えることができるのはすごい!
訴求したい会社は、不動産管理会社およびビルオーナー。
メンバーに動いてもらうため、そして紹介後に社内稟議を通せるような体制を整えなくてはなりません。
プレゼン添削(after)


ビフォーの問題点は3つ。
・ターゲティングに対して、内容がズレている
・強みが迷子
・強み、思い、実績、行動要請がイマイチ結びつかない
上記を踏まえて、構成を整えました。
中でも、今回覚えて欲しいのは「受け手が欲しい情報は何か?」を考えることです。
トーンマナーを整える

まず、はトーンマナー。
何ぞ?と思ったそこのあなた!
トーンマナーはデザインにおける規則のようなものです。
今回、このPowerPointの規則を整えます。
・色の使いのルールを決める
・表紙に雰囲気を合わせる
・本編(右下)は上下にライン・見出し+本文。デザインに凝らない。
凝ったデザインになると、三角や円、トーンなどのおしゃれなオブジェクトが配置されます。しかし、そのようなテンプレだと自社運用する際にトーンマナーが崩れるので、限りなくシンプルにします。
シンプル・イズ・ザ・ベスト!!!
ターゲットは欲しくない

ビジネスとは誰かの悩みを解決すること。誰かにより喜んでもらうことです。
しかし、大前提として、ターゲットはお悩みを解決して欲しいとか、喜ばせて欲しいなんて思っていません。
ありがた迷惑です。
しかし、それでは商売になりません。
なので、どのように買ってもらうのか?を考える必要があります。
例えば、ジェニュインハウスさんの場合は、とても素晴らしい技術を持っています。
首都高速道路のETC設備工事を手掛けたり、1週間電気が止まっても動き続ける社屋の現場監督をしたり、確かにすごい!
ですが、発注するかどうかは別問題です。
※とはいえ、ぜひ見栄えもこだわってくださいね👍
ターゲットが欲しい情報を考える

このプレゼンの目標は、メンバーに不動産管理会社、またはビルオーナーへの紹介をしてもらうよう動かすこと。
そして、紹介された不動産管理会社やビルオーナーが「それだったら仕事を頼みたい」と思ってもらうようにすること。
そして、社内稟議の判断材料を検討していきます。
リスクマネジメントは当然そうですが、欲しいのはそこじゃない。
見た目のかっこよさ、それでもない。
発注主が気にするところ。
まず納期通りに工事をしてくれるかどうか。
無茶振りに答えてくれるのは、とてもアドバンテージ高い。
でも、不動産管理会社にとっては、それが無茶振りかどうかなんてわからない。
しかし「通常2ヶ月かかるところを、無理なく1ヶ月に短縮しました」と言ったら、それは判断材料の一つになりえます。
このように「どうすれば、顧客は喜ぶのか」をベースに、自社の強みとニーズを照らし合わせていきます。
ターゲットに合わせて強みを整える

ターゲットである不動産管理会社が欲しいのは、工期通りに作業を完了してくれるかどうか。人柄も重要なポイントなのでここは潰さないように気をつけていきます。
不動産管理会社を軸に強みを考えてみましょう。
正直、見栄えの良し悪しは関係ありません。
確かに設備工事屋さんとしてはこだわりポイントかもしれませんが、高級百貨店のバックヤードは存外、ガチャガチャしたもの。
こだわって欲しいポイントではない。
しかし、通常は2週間かかる工事を「無理なく」1週間でやってくれる、
2ヶ月かかる交換を1ヶ月でやってくれる。これは願ったり叶ったりです。
ということは、ここが強みになります。

また、無茶振りでもしっかり計画できるのは、やはり廣瀬社長の技術の賜物です。
そうすると、「ただ設備工事をする」のではなく「工事の計画を立てた上で実行できる」という強みが出てきます。
そして、高速道路の現場監督時代の話を生かすことができます。
なぜ独立したのか?それはまさしく、高速道路というインフラ工事に携わり、しかし技術が継承されないのを目の当たりにしたからです。

こんな感じで、ゴールを決める。その後に頭と結論を考える。
そこに向かって筋道を立てていくと受け手(売り込まれている側)にすっと入っていきます。
実際に営業資料として使うには、フロー図やどんな工事をしているのかのざっくりとした概要が必要になります。
ただ、BNIのメインプレゼンテーションは少し足すだけで営業資料として機能する優れものです。あとは追加作業でフロー図と簡単な施工メニューを足して、完了です!
メインプレゼンテーションに悩めるBNIメンバーは、コネクトよりご相談ください🙆♀️



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